有給を取るのに、本当に理由はいらない?人事の代わりにググりました。

さて、昨日、こんな話題が盛り上がっていました。


働きやすい会社は休みやすい会社!? 「有給に理由はいらないから消して出直せ」と言った上司のエピソードに「うらやましい話」という反応も

引用元 ニコニコニュース

労働基準法によると、労働者は基本的に理由を問わず好きな時に取得できる権利があります。とはいえ、企業・団体には繁忙期など事業の正常な運営が妨げられるときには「時季変更権」が認められているため、労働者の希望を実現できるように務める必要性は明記されているものの、「有給を取りたい時に取れない」という事例が頻発する理由にもなっています。


ある方が理由をつけて有給申請を出したら、上司から「理由なんて書かなくて良い」と諭されたエピソードをtwitterで紹介したら、、「よい会社」「かっこいい」と好意的な反応があったり、過去の自分の有給に関する悲喜こもごもを開陳する人がいたりという状況になっているという話です。それほど、この有給取得に関するもろもろは、多くの方にとって共通の話題ということなんだと思います。


ということで、本当に理由を伝える必要はないのか、というか、そもそも理由を聞く行為自体が問題なのか、改めて有給休暇の取得に関して人事の代わりにググりました。


有給の理由を教えろと上司に言われたら エン転職 転職大辞典

https://employment.en-japan.com/tenshoku-daijiten/8961/

こちらの記事では法律上、教える理由などないとしながらも、上司が理由を聞いてくるのはただのコミュニケーションである可能性もあるから、あまりむげにしないようにと処世術を紹介しています。


年次有給休暇取得申請書類への理由の記載について 日本の人事部

https://jinjibu.jp/qa/detl/58631/1/

こちらの記事では複数の専門家の方が回答していて「聞くだけならOK」「回答を強要するとNG」「ただ聞くだけでも休暇の取得を躊躇させる懸念があるからNG」と微妙にニュアンスの違う回答が紹介されています。


正当な理由がないと、有給休暇は取得できない? リクナビNEXT

https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/qa/1647/

こちらの記事では取得に理由ないらないものの、雇用側には(休みが)正常な事業の運営を妨げる場合、取得時期を変更できるように請求できるとしています。


ということで、簡単にまとめると


・理由を伝えなければいけない義務はない

・ただ理由の記載などを強要するのはNG

・同じく理由次第で有給の承認の可否を判断するのもNG

・ただ聞くだけでも、言い方などによってNGになる


という感じでしょうか。まぁ、上記の話題などを見ていると、多くの企業で上記のようなことが運用されているわけではなさそうです。とはいえ、時代は「コンプライアンス」。リスクを抑える意味でも有給の運用を改めて見直してみてもいいのかもしれません。